手作り弁当はオジサンが触ったお金より汚い!硬貨やお札の雑菌数調査!

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小さい頃、「お金を触ったら手を洗いなさい!」とお母さんに言われた覚えはないでしょうか?
そう言われて育ったからか、「お金は雑菌的な意味で汚いもの」という認識は誰にでもあると思います。

さっきコンビニで返してもらったおつりも、オジサンがトイレに行ったあと、洗ってない手で触ったものもかもしれませんし、道端に落ちていたものかもしれません。

よく「キーボードの汚さは、便器以上!スマホはもっと汚い!」と言いますが、いろんな人が触りまくるお金の汚さとは一体どれくらいなのでしょう?

お金についている雑菌の数から、汚さレベルを見てみましょう!

硬貨はそんなに汚くない

小銭は触ると指が鉄臭くなるし、年季が入ったものは黒ずんでるし、汚いイメージがありますよね。
しかし、小銭についている雑菌の数は、以外にもそれほど多くありません。

衛生微生物研究センターが行った「現金の汚染実態を把握するための調査」によると以下のような結果が出ました。

1000円札、100円玉、50円玉、10円玉(各10枚)に付着している雑菌数

10円玉検出限度以下
50円玉平均13個
100円玉平均6個
1000円札62~440個

引用元:http://www.atpress.ne.jp/news/36512

見た目的には一番汚れていそうな10円玉が、一番雑菌数が少ないという意外な結果でした。

とはいえ、比較対象が無いと多いのか少ないのかなんてわかりませんよね?
薬用石鹸ミューズを展開する『レキットベンキーザー・ジャパン』が実施した、「衛生的な手洗いと不十分な手洗いで作ったお弁当の雑菌数の差ついて」の検証実験結果を見てみましょう。

作った直後のお弁当のおかずに付着していた雑菌の数

 水だけの手洗いハンドソープを
使ったしっかり手洗い
条件・流水(水道水)のみ
・手洗い時間:3秒~10秒
・一枚の手拭き用タオルを使用
・ハンドソープを使用
・手洗い時間:30秒+すすぎ(水道水)
・洗いの残しやすいポイントを意識して手を洗う
・タオルを使わずキッチンペーパーで手を拭き、手洗い前後に、蛇口やハンドソープなどの汚れた場所を触らない
ハンバーグ400個検出されず
鮭の塩焼き900個検出されず
ゆで卵4700個検出されず
ミニトマト2700個検出されず
カットリンゴ2300個200個

引用元:http://tearai-lab.com/news/2014/09/post-13.html

適当な手洗いで作った手作り弁当よりも、そこらへんのコンビニで受け取った10円玉の方がよっぽど衛生的というわけです。

雑菌数の調査に使われたお金は、作られたばかりの綺麗なお金というわけではありません。
東京23区内にある10箇所の店舗で買い物をして集められたものなので、色々な人が触っているものです。

ではどうして硬貨には、雑菌が少ないのでしょうか?
それは、硬貨に使われる材料にあります。

10円玉、50円玉、100円玉、500円玉には銅が含まれていて、銅は水分と反応することで殺菌作用が生まれます。

硬貨は人の手に触れることが多いので、手のひらの僅かな水分に反応することで、自身を殺菌しているのです。

とくに10円玉はその95%が銅で作られていているので、強力な殺菌力があります。
そのため、10円玉の雑菌はほとんど検出されなかったのです。

硬貨素材
500円玉銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%
100円玉銅75%、ニッケル25%
50円玉銅75%、ニッケル25%
10円玉銅95%、亜鉛4~3%、スズ1~2%
5円玉銅60~70%、亜鉛40~30%
1円玉アルミニウム100%

よく「10円玉を靴の中にいれると消臭効果がある」と言いますが、これは銅の力で殺菌されていたんですね。

花瓶の中に10円玉を入れると良いとされているのも、銅が雑菌の発生を防ぎ、水や花の切り口を傷ませないためです。

ただし、銅が配合されている硬貨は10円玉、50円玉、100円玉、500円玉のみ。
1円玉はアルミで作られているので、他の硬貨よりも雑菌数が多いと考えて良いでしょう。

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銅が多いほど殺菌力は高め

お札の雑菌数が多い理由

衛生微生物研究センターが行った調査では、「硬貨についている雑菌数は少なく、1000円札についている雑菌数は多い」という意外な結果でした。
どうして綺麗そうなのに、1000円札に多く雑菌がいるのでしょうか?

第一に、「紙には殺菌能力がないこと」が挙げられます。
硬貨の多くは銅が含まれるため、手のひらの水分と反応することで殺菌作用がありますが、紙にはそのような作用はありません。
1000円札に雑菌が多い、というよりは、硬貨の雑菌数が少ないのです。

そして、お札によって菌の数に差が出るのは、雑菌が繁殖するための条件である「水分量」と「汚れ具合」にバラつきがあるからです。

お金は色んな人が触るもの。
手をひたすら滅菌消毒した人が触った可能性もあれば、オジサンが鼻くそをほじった手で触った可能性もあります。

綺麗な手で触られた1000円札と、オジサンがトイレに行ったあと、手も洗わずに触られた1000円札とでは、雑菌数に差が出ることはわかるでしょうか。

雑菌は基本的に20%以上の水分が無ければ繁殖することはできません。
紙は乾燥しているものなので、菌は基本的にお札の上で生きていくことができないのです。
ただし、濡れた手で触ることで、雑菌が繁殖することはあります。

調査で検出された1000円札の雑菌は、調査の直前についた雑菌が感知されたと思われます。

お金より汚いものを探せ

小銭やお札についている雑菌の数をご紹介しましたが、お金の汚さレベルがいまいちわかりにくいですよね。
では、「身の回りで雑菌が多い場所」と比較してみましょう。

身の回りで雑菌の数が多い場所を表にしてみました。

50円玉(平均)13個
一般家庭のトイレの便器1~83個
一般家庭のトイレの便座3~50個
調理後に軽く洗ったまな板
(32cm×20cmサイズのもの)
25600個(400個/10㎠)
濡れたまま放置した歯ブラシ100万以上
トイレブラシ 1本72万~8億4000万個の細菌+7万2000~330万個のカビ
健康的な成人の便 1g300~500億個(健康的な成人の排便量は1日で150~250g程度)
人間の口の中1000億~1兆個

圧倒的に雑菌の数が多いのはなんと『人間の口の中』!
凄まじい汚さです!ぶっちぎりで汚すぎて、グラフにしようと思っても無理でした。

身の回りで雑菌が多い場所グラフ01

1兆を入力した時点で表として意味を成さなくなりました。
硬貨の中では一番雑菌数が多かった50円玉との比較も、グラフにする必要が無いくらいに差がついています。

身の回りで雑菌が多い場所グラフ02

縦にしても無意味でした。

雑菌は「柔らかい場所」「水分があるところ」「暖かいところ」に多く発生しやすいので、全ての条件を満たしている口の中は雑菌にとって楽園なのです。
特に寝起きの口は、唾液1ccでなんと大便10gと同程度の……3000億~5000億もの雑菌が含まれているそうです!

便器もスマホも全然汚くないどころか、口の中より便器の方が綺麗なことになります。

だからといって便器を素手で触ったり、舐めても大丈夫!というわけではないので真似はしないようにしましょう。

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その殺菌って本当に必要?

もうここまで読んだ方はわかると思いますが、お金よりも汚いのは人間でした。
「お金って汚い!」と思っている精神性が一番汚いということですね。

菌は人間が生きていくために必要不可欠な存在。
パン、チーズ、納豆、ヨーグルト、きのこ、ビールなどの食材も、菌がいたからこそ生まれたものです。

また、人間の体には外部の細菌から身を守る常在菌というものも存在します。

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そんな有益な菌もまとめて「雑菌だから」としてしまうのはナンセンス。

基本的にお金の雑菌数は大したことないため、潔癖になりすぎる必要はありません。

過度に雑菌を避けすぎると、今度は免疫力が弱ってしまうので、ほどほどに汚れながら生きていきましょう。

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